高次脳機能障害の等級認定で必要となる検査に関するQ&A
高次脳機能障害の等級認定のために必要な検査はどのようなものがありますか?
CT検査やMRI検査などの画像上の異常所見の有無を調べる検査があります。
高次脳機能障害の等級認定はどのような要素が重要ですか?
CT検査やMRI検査で脳挫傷やびまん性軸索損傷など脳損傷が明らかであること、意識障害の程度、高次脳機能障害の症状の内容、が重要です。
高次脳機能障害の等級認定に必要な検査を受けるため気をつけるべきことはありますか?
主治医の協力を得られるように行動することが大切です。
高次脳機能障害は、医師であっても症状の把握が難しいといわれる傷病です。
特に、医師は事故前の被害者の状況を知らないことが多いため、多少不自然な言動があったとしても見逃してしまうこともあります。
そのため、実際には、高次脳機能障害の症状が出現しているにもかかわらず、医師からはCT検査とMRI検査を受ける必要がないと判断されてしまうこともあります。
そこで、事故前と事故後で被害者の状況に違いがある場合には、医師や看護師に細かく伝えること、記憶障害や遂行機能障害だけでなく性格変化などが生じている場合にはそのことも伝えること、事故後で被害者の不自然な行動などがあればメモして医師や看護師に伝えること、などが大切です。
高次脳機能障害の後遺障害等級認定のために弁護士に依頼した方が良いですか?
良いです。
後遺障害等級認定申請の審査は損害保険料率算出機構が行いますが、その申請の方法には、任意保険会社経由で申請する事前認定と任意保険を経由しない被害者請求があります。
事前認定では、ご自身に有利な証拠(必要書類以外)を選別して提出することができない一方で、被害者請求であれば有利な証拠(必要書類以外)を選別して提出することができます。
提出することが有利な証拠であるかの判断が難しいこともあることや被害者請求の必要書類の取り付けや準備にやや手間がかかることから、後遺障害等級認定申請に詳しい弁護士に依頼することをお勧めします。
保険会社から「症状固定なので後遺障害診断書を送ります。医師に作成をお願いして完成したら保険会社に送ってください」と言われましたが、そのとおりに動いて問題ないですか? 示談交渉と損害賠償に関するQ&A