交通事故によるケガで通院する病院の変更に関するQ&A
通院先の病院を変えることはできますか?
はい、病院を変えることはできます。
仕事の都合上どうしても診療時間に間に合わない、職場近くの病院の方が通いやすい、主治医との相性が合わない等の理由で、病院を変えたいと考えることがあるかと思います。
どこの病院に通うかどうかは、患者の自由なので、通院先の病院を変えることは可能です。
転院しても相手方保険会社は治療費を払ってくれますか?
必ずしも払ってくれるわけではありません。
例えば、長期間通院した後に被害者が転院を希望する場合には、主治医から治療の終了を言い渡されたことが不満で転院を希望しているのだと思われ、転院先の治療費の支払いを拒否されることがあります。
もっとも、引っ越しによって通院できなくなった等の合理的理由があれば、転院先の治療費は支払われることが多いです。
転院するにはどのような手続きを踏めば良いですか?
通常は元の病院から紹介状を貰うことが必要です。
紹介状なしに転院先の病院に行っても、今までの症状、治療経過が分からないこと等を理由に、受診を拒まれる可能性があります。
そのため、元の病院から紹介状を貰ったうえで、転院をした方が良いです。
また、転院先の病院に行く前には、相手方保険会社に転院する旨を伝える必要があります。
相手方保険会社から転院先の病院に連絡を入れてもらう前に通院すると、転院先の病院の窓口で治療費を支払わなければなりません。
転院にデメリットはありますか?
長期間通院したうえで転院すると、転院先の病院から、治療期間が短いことを理由に後遺障害診断書を書いてもらえないことがある、というデメリットがあります。
また、長く通院していた元の病院の診断に比べて、転院先の病院の診断は信用性が低いと思われてしまう、というデメリットもあります。
このようなデメリットがあるため、転院するのであれば、事故から早いタイミングが望ましいです。