交通事故後の現場検証の注意点

交通事故の被害者にとって、現場検証は事故の原因や経緯を明らかにするために非常に重要な手続きです。

通常、現場検証は警察が被害者と加害者の立会いのもと行います。

この記事では、交通事故後の現場検証において特に注意すべき点について解説します。

現場検証では、事故の状況を冷静に警察官に伝えることが重要です。

感情に流されずに、冷静に、事実をしっかりと伝えるよう心掛けましょう。

自分の主観や推測を入れるのではなく、起こった出来事をありのままに伝えることが大切です。

実況見分の際には、物的証拠も重要な役割を果たします。

損傷した車両の写真、ドライブレコーダーなどは、警察官が事故状況を把握するために有益な証拠です。

これらはすべて警察官に提出するようにしましょう。

物的証拠がない場合、目撃者の証言が重要な証拠となります。

ただ、目撃者が事故現場から立ち去ってしまうと、後から目撃者を探すことは難しいです。

そのため、事故現場では目撃者から名前、連絡先だけでも聞いておくことが大切です。

現場検証で警察官に話した内容が、物的証拠や目撃者の証言と矛盾すると、ご自身の供述に信用性がなくなってしまいます。

そのため、もし記憶が定かでない場合は、「わからない」と正直に答えることが重要です。

現場検証が終わった後、ご自身が警察官に伝えた内容がそのとおり記録されているか、警察官に確認しましょう。

誤った内容のまま実況見分調書が作成されてしまうと、後々、示談交渉で不利になってしまう可能性があります。

現場検証に不安があれば、現場検証前に弁護士に相談することを検討しましょう。

交通事故に強い弁護士であれば、現場検証での注意点などをアドバイスしてくれます。