岐阜県の交通事故関連地域情報
交通事故の過失割合における治療費への影響
1 被害者側にも過失がある場合には注意
交通事故の被害に遭って怪我を負い、治療を受ける場合、通常、相手方の保険会社が医療機関に直接治療費を全額支払います。
しかし、被害者にも過失がある場合、保険会社が支払った治療費の一部が過払いであるとされ、その過払い分が最終的な賠償金から差し引かれます。
たとえば、治療費として50万円が掛かり、被害者側の過失が20%であると仮定すると、10万円は被害者が負担しなければならず、この10万円が最終的な賠償金から差し引かれることになります。
ただし、治療費、休業損害、慰謝料などが自賠責保険の120万円の枠内に収まる場合、基本的には過失相殺は行われないため、被害者側に過失があったとしても、賠償金から過失分の治療費が差し引かれないことになります。
2 健康保険や労災保険の使用も検討する
通常、交通事故の治療は自由診療で行われます。
しかし、被害者側の過失が大きく、自由診療の治療費が高額になりすぎる場合、健康保険や労災保険を使用して治療費を抑えることも検討した方が良いです。
ただし、健康保険や労災保険を利用すると、保険の対象となる治療しか受けることができなくなります。
そのため、自由診療で受けられる充実した治療が制限されます。
したがって、健康保険や労災保険を使用すべきかどうかは、医療機関と十分に相談することが重要です。
3 弁護士などの専門家に相談
被害者側にも過失がある場合、健康保険や労災保険の利用が適切かどうか、交通事故から早い段階で検討することが重要です。
誤った判断をすると、適切な治療を受けられなかったり、思ったよりも賠償金が少なくなったりする可能性があります。
このような状況を避けるためにも、交通事故から早い段階で弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
交通事故の治療のために行われる検査
1 機器を使った検査
交通事故で医療機関に行った際に受ける検査で、多くの方が思いつくのはレントゲンによる検査ではないでしょうか。
このレントゲンは、身体にX線という放射線を当てることで、骨の状態を調べるための検査です。
骨折や脱臼がないか調べるのには向いていますが、筋肉や靭帯、神経は写りません。
そのため、レントゲンで異常がない場合には、MRIの検査を受けることもあります。
MRIは、筋肉や靭帯等の状態を詳しく確認することができるため、レントゲンとともに、交通事故のケガの検査で使われることが多いです。
2 治療者の五感を使った検査
交通事故のケガの検査としては、上記の機器を使った検査の他に、治療者の目や手といった五感を使った検査も行われます。
具体的にいうと、目視でケガの箇所や受傷程度を確認したり、実際に手で触れてみて、熱っぽさや腫れの程度等の確認をしたりします。
受傷箇所が見た目で分かる場合にも、もちろん有用ですが、筋肉や靭帯のケガのように、見た目で受傷箇所が分からないような場合にも、実際に触れることで筋肉の張りや凝りを発見できる等、原因部分を把握するのに役立ちます。
もっとも、筋肉や靭帯のような深部のケガの原因を突き止めるには、相応の知識や経験が必要です。
そのため、交通事故のケガで検査を受ける場合には、交通事故治療の経験が豊富な院へ相談してみることをおすすめします。
保険会社から治療費の打切りがあった後の通院
1 打ち切りと症状固定の違い
交通事故による治療を続けているときに、相手方保険会社から「もう症状固定と考えるので、これ以上治療費の支払いはできません」と言われてしまうことがあります。
症状固定とは、これ以上治療を続けても効果が見込めない状態のことを言い、基本的に保険会社は症状固定後に掛かる治療費の支払いはしなくても良いとされています。
もっとも、症状固定かどうかを決めるのは保険会社ではなく、原則として主治医の判断が尊重されます。
治療費の支払いを打ち切られた後であっても、主治医がまだ症状固定ではないと判断するのであれば、打ち切り以降に掛かる治療費は相手方保険会社に支払いを求めることができます。
そのため、相手方保険会社から一括対応を打ち切られたとしても、安易に症状固定とはせず、これ以上の治療効果が見込めないかどうか、しっかりと主治医と相談するのが良いです。
2 治療費の支払いを打ち切られた後の通院方法
相手方保険会社から治療費の支払いを打ち切られた後、通院治療を続ける場合には、医療機関の窓口で治療費を支払う必要があります。
打ち切りから症状固定までに掛かった治療費については、後々、相手方保険会社に支払いを求めることになりますので、領収書は保管しておく必要があります。
また、治療費の支払いの打ち切り後は、健康保険や労災保険を使った方が良いこともあります。
ただ、健康保険や労災保険を使うと治療内容に影響が出ることがあるため、使った方が良いかどうかは医療機関と相談してみましょう。
3 専門家にご相談ください
治療費の支払いが打ち切られた後は、そもそも通院を続けて良いのか、治療費は返ってくるのか、健康保険や労災は使えるのか等、分からないことが多いと思います。
分からないまま手続きを進めていると、後々、取り返しのつかないことになるリスクもあります。
そのため、相手方保険会社から治療費の支払いの打ち切りの話が出たときは、まずは、弁護士などの専門家に相談してみることをお勧めします。
痛みが後から出てきた場合の通院について
1 可能な限り早く整形外科を受診する
交通事故に遭った直後は痛みを感じなくても、数日経ってから痛みが出てくることがあります。
特に打撲、捻挫といった、いわゆるむち打ちの場合、事故から数日経ってから、痛みが出てくることが少なくないです。
このような場合には、可能な限り早く整形外科を受診することをお勧めします。
初診までの期間が空いてしまうと、本当は痛みが強いとしても、相手方保険会社からは軽症だと判断される可能性があります。
最悪、事故と因果関係のない治療だと判断されて、治療費がまったく支払われなくなってしまいます。
事故から初診までの期間が約10日から2週間経つと、因果関係がないと判断される危険が高くなります。
そのため、後から痛みが出てきたときには、早急に整形外科を受診すべきです。
2 痛い箇所が増えたときはどうしたら良いか
事故当初は首が痛く、医師に首の痛みだけ伝えていたけれども、後日、腰も痛くなってきた、ということがあります。
このように、痛い箇所が増えたときにも、可能な限り早く整形外科を受診することをお勧めします。
痛みの増えた箇所を医師に伝えるのが遅れると、相手方保険会社から、増えた箇所は事故と因果関係がないと判断されるリスクが高くなります。
事故とは因果関係がないと判断されると、例えば、痛みの増えた箇所のレントゲン撮影代金が相手方保険会社から支払われない等の不利益を被ってしまいます。
また、接骨院・整骨院に通っている場合には、増えた箇所の施術費が支払われなくなってしまいます。
3 弁護士などの専門家に相談
後から痛みが出てきた場合、早急に適切な対応を取らなければ、適切な治療費が支払われなくなってしまいます。
どのように対応すべきか分からない方も多いかと思いますので、後から痛みが出てきたときには、早急に弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
交通事故のケガの治療を受ける期間について
1 いつまで治療が受けられるか
交通事故で怪我をして通院治療を受ける場合、相手方保険会社からは、怪我が完治するか、症状固定になるまでの治療費が支払われます。
痛みが治らないからといって、無制限に治療費が支払われるわけではありません。
症状固定とは、これ以上治療をしても、十分な治療効果が望めない状態のことをいいます。
症状固定がいつかは、最終的には裁判所が決めることになりますが、基本的には主治医の判断が尊重されます。
2 打撲、捻挫の治療期間
一般的に、打撲、捻挫といった怪我については、事故から3から6か月で完治、または症状固定になるとされています。
打撲、捻挫については、痛みや痺れの原因がレントゲン、MRI画像に写りにくいため、症状固定になったかどうかの判断が難しいです。
そのため、症状固定の時期については、主治医と良く相談した方が良いです。
3 骨折の治療期間
骨折した場合、手足指のような小さな骨であれば3から6週間で骨癒合し、大腿骨のような大きな骨であれば12週間で骨癒合するとされています。
骨癒合後も数週間は機能回復のための治療が必要であり、その治療が終わった段階で、完治または症状固定となります。
また、骨折箇所によっては、骨がうまく癒合せず、偽関節となってしまうことがあります。
4 打ち切りに注意
相手方保険会社から「もう症状固定と考えるから、これ以上治療費の支払いはできない」と言われ、治療費の支払いを打ち切られることがあります。
しかし、症状固定かどうかは基本的には主治医が判断するので、打ち切り=症状固定ではないことには注意が必要です。
相手方保険会社から打ち切りと言われたら、もう症状固定だとは即断せず、主治医とも良く相談のうえ、症状固定時期を判断してもらいましょう。
5 弁護士などの専門家に相談
いつまで通院して良いのかなど、分からないことは多くあるかと思いますので、一度、弁護士などの専門家に相談してみることもお勧めします。
交通事故による頭痛の治療の流れ
1 交通事故が原因の頭痛とは
交通事故に遭ったことが原因で頭痛が起こるというケースもあります。
脳に損傷を負った場合や頭蓋骨を骨折した場合の他に、事故の衝撃で頭が激しく揺さぶられたことにより、首や肩の筋肉が過剰に引っ張られて、脳への血流が悪くなって頭痛が生じることもあるといわれています。
その際に引っ張られた筋肉は緊張状態になっているため、このような場合には、筋肉の緊張をほぐすことができれば、頭痛もなくなっていくとされています。
2 検査で原因を把握
交通事故による頭痛を治療するためには、頭痛の原因を見つける必要があります。
そのために、レントゲンやMRI、CT等の検査機器を使用して、脳や頭蓋骨に異常がみられないかを確認します。
もっとも、1で書いたように筋肉が原因で頭痛が引き起こされているケースだと、レントゲンのような骨を写す検査では原因が分からないこともあります。
そのような場合は、直接ケガをしている箇所に触れて、筋肉が腫れていないか、熱を持っていないか等、状態を確認します。
3 原因部分の治療
検査で把握した原因に応じた治療を行います。
痛みが強い場合には、電気を用いた治療により、血行を促進し痛みを軽減させたり、筋肉が硬直している場合には、手技や鍼などで凝りをほぐしたり、ケガの状態によって様々な治療方法があります。
治療方法について事前に説明があるところがほとんどかと思いますが、納得した状態で治療を受けるためにも、疑問点などがあればその場で尋ねてみるのもよいかと思います。
交通事故による捻挫の治療
1 交通事故で捻挫をすることがあります
捻挫というと、手足をひねることでなるものだというイメージがあるかと思いますが、自動車事故でも捻挫をすることがあります。
衝突で、身体へ強い衝撃を受けたことにより、首や腰に大きな負荷がかかり、首や腰の骨の関節や周辺の筋肉が傷ついてしまい、捻挫の状態になるのです。
もちろん、事故の衝撃で手をついた際に、手首を捻挫してしまうということもあります。
捻挫をすると、痛みや腫れ、内出血などが生じますが、それらが軽いものであっても、早めに適切な治療を受けることが大切です。
2 捻挫に対する治療
初期の段階では、痛みや腫れ、内出血が生じていることが多いため、湿布や痛み止めで痛み等を抑えたり、捻挫した箇所をテーピングやコルセットで固定したりします。
それらが落ち着いてきたら、揉みほぐしたりストレッチを行ったり、傷ついた関節や筋肉を修復させるための治療を行ったりします。
また、固定していた間に動きが鈍くなった関節の動きを回復させるために、リハビリを行っていきます。
このように、ケガの状態に合わせて治療方法を変えることがあるため、事故で捻挫をした場合はご自身で判断せず、適切な治療を受けられる場所へ相談するのがよいかと思います。
交通事故のケガによる痛みの治療
1 ぶつけていない箇所にも痛みが出ることがあります
交通事故では、大きな衝撃を受けることになります。
その衝撃で身体をぶつけてしまったり、前後に身体が揺さぶられることで大きな負荷が一部にかかってしまったりします。
それにより、ぶつけた箇所やそれ以外の箇所にも痛みが生じることがあります。
いずれの場合でも、筋肉などが損傷して腫れていたり過度に凝り固まっていたりする状態であることが多いため、損傷している箇所の血行を促進させ、凝りをほぐしたり痛みを緩和させたりすることが必要となります。
院によって異なりますが、痛み止めを服用したり湿布を貼ったりする他、状態に合わせて電気を用いた治療や温熱を用いた治療などが行われます。
2 痛みがある場合の治療はお早めに
ぶつけてもいないのに痛みが生じている場合は、何が原因なのか分からず、交通事故と関係ないと放置してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そのまま放置していると、痛みが慢性的なものとなってしまうおそれがあります。
そのため、交通事故に遭ってから痛みが生じた場合は、交通事故と関係がなさそうにみえても、できるだけお早めに検査や治療を受けていただくとよいかと思います。
交通事故治療の後に痛みが残ってしまった場合
1 適切な治療を受ければ改善していく可能性があります
治療を受けているのに交通事故のケガが良くならなかったという場合、多くの方がずっとこのまま良くならないのではと思うかもしれません。
ですが、事故のケガの根本的な原因まで治療しきれていないために、痛みが残り続けてしまっているというケースもあります。
交通事故でお身体の深部が傷ついてしまうと、痛みを緩和させるだけの表面的な治療では深部の損傷までアプローチできず、一度良くなっても時間が経つと痛みがぶり返してしまい、根本的な改善まで至らないこともあります。
そのため、深部の損傷にまでアプローチできる適切な治療を続ければ、少しずつ改善していく可能性があります。
2 カウンセリングや検査をしっかりと行う院へ
お身体の深部の損傷のような、ケガの根本的な原因を見つけるためには、カウンセリングや検査が大切です。
そのため、ケガの根本改善を目指すのであれば、カウンセリングや検査をしっかりと行っている院へ通院していただくのがよいかと思います。
話を丁寧に聞いてもらえたりお身体の状態をしっかりと確認してもらえたりすると、通院する上で安心できる材料となるのではないでしょうか。
交通事故によるケガの治療の費用について
1 原則として被害者が治療費を支払うことはありません
交通事故に遭われてケガをしてしまい、ケガの治療のため通院することになった場合、実際にかかった治療費を相手側に負担してもらうことができます。
支払いを受けられるのは、交通事故が原因であることや治療の必要性が認められたケガに限りますが、治療費はもちろん、入院費や通院の交通費などが交通事故の治療関係費として認められ、支払いを受けることができます。
しかし、交通事故でケガをしたと認められない箇所の治療費や、必要以上に通院していると判断されるような場合の治療費などは、全額支払いを受けることができないこともあります。
2 治療費の立て替えが必要な場合もあります
支払いを受ける方法には、相手側の保険会社が通院先に直接治療費を支払う方法と、被害者の方がいったん立て替えて後から相手側に請求する方法の2通りあります。
大半は前者の方法での対応となるかと思いますが、保険会社によっては後者の方法で支払いをしているところもあるようですので、一度保険会社へご確認いただくとよいかと思います。
治療費を立て替える必要がある場合は、後日ご自身で相手側へ請求することになりますので、領収書は保管しておいてください。
交通事故によるケガの治療の流れ
1 カウンセリング
氏名や電話番号、そしてお身体の状態について記入したものをもとに、カウンセリングを行います。
交通事故のケガは、一人ひとり痛みなどのある部位やケガの程度が異なりますので、カウンセリングはお身体の状態を把握するために重要です。
痛みなどのある箇所や程度、事故の状況など、わかる範囲でお話しいただくとよいかと思います。
事故とは関係なさそうでも、実は事故に遭ったことが原因となっているような不調もあるため、事故後お身体に生じた違和感は、どんなにささいなことでもお伝えいただくことをおすすめいたします。
2 検査
カウンセリングをもとに、画像検査で骨の変形や筋肉などの損傷の有無を調べたり、実際にお身体を動かしてみることで可動域が制限されていないかを調べたりします。
この検査の内容は院によっても様々ですが、上記のようなものを行うことが多いかと思います。
3 ケガの治療
カウンセリングや検査を通して把握できた現在のお身体の状態を説明し、その状態を改善するための治療方法の説明を受けます。
院によっては、要望があれば治療方法を変更してもらえるところもありますので、方法に関して気になることがある場合はお気軽にお伝えいただくとよいのではないでしょうか。
交通事故のケガの検査と治療はお早めに
1 時間が経ってから痛みなどが生じることがあります
交通事故のケガは、時間が経ってから自覚できる痛みやしびれが現れやすいという特徴があります。
事故の際に受ける衝撃は、日常生活を送る上ではなかなか受けることのない大きさのものですので、神経や筋肉などお身体の深部が傷ついているおそれがあります。
そのようにお身体が傷ついているにもかかわらず、事故当初に痛みやしびれを感じないことがある理由は、事故直後はお身体が興奮状態にあるためです。
身体に受けた衝撃があまりにも大きいと、心身を興奮状態にさせ、あまり痛みなどを感じないようにする作用が働きます。
そのため、事故当初は興奮状態で痛みを感じなかったけれども、時間が経って落ち着いてきたときに、痛みなどが生じてくることもあるのです。
2 お早めに検査と治療を受けることをおすすめします
このように、事故の直後は、自覚できる痛みなどが生じにくいのですが、強い痛みがなかったとしても、ひとまず検査を受けていただくことをおすすめします。
交通事故のケガは、放置しておいても、よくなることはあまりありません。
初期に適切な治療が受けられないと、場合によっては、痛みやしびれなどが長びいてしまうおそれもあります。
初期の治療が大切ですので、ケガの悪化や長期化をさせないためにも、早期に検査を受けて適切な治療を受けていただくとよいと思います。
3 交通事故のケガで検査・治療をする際の通院先の選び方
交通事故の検査・治療をする際には、交通事故の治療に力を入れている院を通院先に選ぶことがおすすめです。
とはいえ、通院先があまりに遠すぎると、今後、治療時に通院することが大変になってしまいます。
そのため、ご自身の通える範囲内にあり、交通事故の治療をよく行っている院をお選びいただくことがおすすめです。
当サイトでは、岐阜にある院のご紹介もしております。
岐阜にお住まいの方は、当サイトも参考にしつつ、通院先をお選びいただければと思います。
交通事故に遭ったらどうするべきか
1 交通事故の直後は整形外科へ
まず、痛みが軽い場合でも、できるだけ早く整形外科などへ行くことが大切です。
交通事故の直後は心身ともに興奮状態にあり、痛みを感じにくくなっていますが、日が経つと、事故直後には感じなかった痛みが出てくることがあるためです。
そうした場合に、後から検査をして治療が必要だと判明しても、交通事故との因果関係が疑われてしまい、治療費を加害者へ請求することが難しくなってしまうおそれがあります。
そのため、自分は大丈夫だと思わず、早めに整形外科などへ行ってください。
行くタイミングは、事故の当日中がベストです。
整形外科が開いていないなど、どうしても当日には難しい場合には、その翌日や翌々日には行くようにしていただければと思います。
また、医師の作成する診断書は、交通事故に遭ってケガをしたということの証明となりますので、整形外科へ行った際には、診断書を発行してもらうようにしてください。
2 その後は整形外科と接骨院を併用するのがおすすめ
診断書を発行してもらったら、そのままそこへ通院するのもいいですが、接骨院と併用するのがおすすめです。
整形外科では、レントゲンやMRIなどの検査によって、ケガの原因等の特定や、ケガの治り具合の確認などを行います。
一方で、接骨院では施術にあたる柔道整復師が施術前に、そのときの身体のコンディションをチェックし、それに合わせた施術を行います。
このように、それぞれ得意とするものがあるため、整形外科と接骨院を併用するのがベストだと思われます。
交通事故のケガでの通院先は、整形外科と接骨院の併用をご検討ください。
交通事故治療中の転院について
1 転院自体は可能
交通事故に遭って病院や接骨院等に通っているものの、やむを得ない事情から転院を考えているという方もいらっしゃるかと思います。
結論から申し上げますと、交通事故治療中の転院は可能です。
通院先は、交通事故被害者の方ご自身に選ぶ権利があります。
2 交通事故治療の途中で転院する主なケース
転院を希望される主なケースは次の通りです。
- ・通院先が事故現場の近くであり、家からは通いづらい
- ・現在の通院先では受けられない治療や検査がある
- ・現在の通院先の治療内容に納得がいかない
これらのお悩みは、転院することで解決につながる可能性があります。
より良い環境で身体をしっかりと改善したいという方は、転院をご検討いただくのも良いかと思われます。
3 転院をする際の注意点
とはいえ、あまり頻繁に転院を行うと、かえって満足のいく治療が受けられず心身に負担がかかってしまうこともあります。
転院をする際は、どのような病院・接骨院に転院するのがよいかをしっかりとご検討いただくことが大切です。
可能であれば、現在の通院先の担当者に紹介状を書いてもらうと、よりスムーズに転院できるかと思います。
また、転院することが決まりましたら、必ず通院費用を負担している加害者側の保険会社にご連絡ください。
4 転院について不安があるなら弁護士に相談するのもよい
転院はご自身の自由ですが、転院先でも保険会社が治療費の支払いを継続してくれるかについては別の話です。
例えば、事故からしばらく時間が経過したという場合や、今通っている院から治療終了と言われた場合などは、保険会社が治療を継続する必要がないと思い、転院後の治療費が補償されないケースも想定されます。
交通事故の転院では、しっかりと手続きを踏まないと上記のような不利益を被ってしまう可能性もあります。
そうならないためには、弁護士に相談するのも一つの手です。
交通事故の案件に詳しい弁護士に相談すれば、今の状況で転院しても大丈夫かどうか、どのような手順で転院するとよいかについて適切なアドバイスをもらえることが期待できます。
交通事故に遭った時に受けるべき検査と治療について
1 画像検査
交通事故で負ったケガを改善するためには、お身体のどの部分がどのようなダメージを受けているのかを正確に把握する必要があります。
そのため、まずは整形外科等でレントゲンやMRIなどの検査を受けてください。
お身体の状態を画像化して確認することで、どの部分がどのように傷ついているのかを把握し、その部位に対して適切な治療を行うことができるようになります。
2 機械治療
交通事故に遭ってから日が浅い場合などは、痛みが強く、身体を動かしたり触られたりすることが辛い時もあります。
そのような時は、電流や超音波などを流す機械を用いた治療を受けられることをおすすめいたします。
機械治療はお身体の深部にアプローチして、痛みの緩和や細胞の修復を促す治療です。
治療自体に痛みが伴うことはほとんどなく、交通事故後のお身体でも安心して受けていただけるケースがほとんどです。
3 リハビリ
痛みがある程度治まりましたら、実際にお身体を動かすリハビリを受けられることをおすすめいたします。
痛みが治まった段階で通院を止められてしまう方もいらっしゃいますが、筋肉が弱ったままですと、痛みの再発につながったり、お身体が動かしづらくなってしまったりするおそれがあります。
事故前と同じ健康なお身体を取り戻すためにも、人体に詳しい医師の指導のもと、適切なリハビリを受けてください。
リハビリテーション科があるような病院や、理学療法士等が在籍しているなど、リハビリに力を入れている場所に通院すれば、より安心して治療を受けられると思います。
4 交通事故のケガに対して治療を受けられる場所
交通事故のケガに対して治療を受けられる場所には、まず病院(整形外科)があります。
病院では、画像検査などによって身体の異常を調べ、医学に基づき適切な治療を行ってくれます。
次に、接骨院(整骨院)があります。
接骨院では、機械治療や柔道整復師の手技による施術などで身体の回復を促します。
当ページでは、岐阜県にある病院(整形外科)、接骨院(整骨院)について掲載しておりますので、通院先選びの参考にしていただければと思います。
交通事故の治療の重要性について
1 痛みの悪化を防ぐ
日常生活で負う軽いケガであれば、時間の経過とともにだんだん良くなっていくという場合が多いかと思います。
しかし、交通事故によって負ったケガは、身体へのダメージも日常生活でのケガと比べ物にならないほど大きく、時間が経つにつれて悪化してしまう場合があります。
事故の直後は痛みを感じなかったとしても、その後痛みが生じてだんだんひどくなり、2・3日後には我慢できなくなって病院へ行くことになったという方もいらっしゃいます。
このような痛みの悪化を防ぐためにも、交通事故に遭われた際はできるだけ早く治療を受けることが大切です。
たいていの場合、痛みが悪化しないようにどのように気をつけて生活すればよいか、通院先でアドバイスをしてもらえるため、治療を受けている間以外にも痛みの悪化の防止を目指すことができます。
2 痛みの長期化・後遺症を防ぐ
交通事故に遭われた後、十分な治療を受けずお身体を放置してしまいますと、痛みや不調が完治せず長引いてしまうことがあります。
場合によっては、完治が難しい後遺症として痛みや不調がお身体に残ってしまうこともありますので、程度を問わず事故後に痛みが生じたら、交通事故治療はしっかりとお受けください。
3 別の部位への影響を防ぐ
交通事故に遭った直後は、首に痛みを感じるだけであったとしても、適切な治療を受けずそのままにしてしまいますと、頭痛、腕や指先のしびれ、めまいなどにつながるおそれがあります。
新たな不調を引き起こさないようにするためにも、事故の後にお身体に何らかの違和感があれば、適切な治療を受けられることをおすすめいたします。
交通事故の通院のタイミング
1 交通事故に遭った直後
交通事故に遭った直後は、神経が高ぶっているためにケガをしていたとしても痛みを感じない場合があります。
しかし、痛みがなかったり、一見してケガが見当たらなかったりする場合であっても、実際、事故後のお身体は大きなダメージを受けています。
後になってから、痛みや不調を感じることも少なくありませんので、事故で強い衝撃を受けた場合にはケガをしているように感じられなくても、事故後お早めに通院を開始することをおすすめします。
2 痛みが生じてから
上で述べたとおり、事故の直後は痛みを感じにくく、事故の数時間後や、数日経ってから痛みや不調が現れる可能性があります。
後から痛みや不調が現れた場合には、速やかに通院されることをおすすめします。
痛みや不調を放置してしまうと、改善までに通常よりも時間がかかってしまったり、完治せずに後遺症として残ってしまったりするおそれがあるためです。
このタイミングで治療をできる限りお早めに受けていただくことで、痛みの悪化や、後遺症を防止できる可能性が高くなるかと思いますので、まずはお近くの整形外科や接骨院等へご相談ください。
3 通院先を探すなら交通事故サポートドットプロ
当サイトでは、交通事故治療に力を入れている接骨院や整形外科をご紹介しております。
ケガの完治を目指すには、交通事故治療に力を入れている院を選んでいただくのがよいかと思います。
適切な交通事故の治療を受けたいとお考えの方は、どうぞ当サイトをご活用ください。
交通事故の通院先の選び方
1 通いやすさで選ぶ
交通事故によるケガは、放っておくと悪化したり後遺症としてお身体に残ってしまったりするおそれがあります。
適切な治療を受けてケガの改善を目指すためにも、通院先には「通いやすい」と感じられるところをお選びください。
定期的に通院して治療を受けないと、通院していない間にケガが悪化したり治療の効果が薄れたりしてしまい、ケガの早期改善が難しくなって通院期間が必要以上に長引いてしまうことがあります。
そのため、交通事故治療の通院先を選ぶ場合、通いやすさを確認するのは大切だといえます。
立地が家から近い、駐車場があって車での移動がしやすい、キッズスペースがある、夜遅くまでやっていて仕事終わりに治療を受けることができるなど、通いやすいと感じられる条件は人それぞれ異なりますので、ご自身のご要望に合う接骨院をお探しいただければと思います。
2 交通事故の治療を得意としているところを選ぶ
通いやすい通院先が見つかったとしても、そこが交通事故の治療を得意としていないと、適切な治療を受けられない可能性があります。
そのため、通院先を選ばれる際は、そこが交通事故のケガの治療を得意としているかどうかについても、事前に確認していただいたほうがよいかと思います。
当サイトでは、交通事故の治療に力を入れている院をご紹介しておりますので、通院先を探される際はどうぞ当サイトをご利用ください。
岐阜にお住まい・お勤めで交通事故の治療を受けたいとお考えの方であれば、当ページにてご紹介している院への通院が便利かと思います。
交通事故の治療について
1 早めの通院開始が大切
交通事故によって身体が受ける衝撃は、とても大きなものです。
骨折などの目に見えるケガがなくとも、筋肉や神経が傷ついている可能性がありますので、交通事故に遭った後はお早めに病院や接骨院にご相談ください。
早い段階から適切な治療を受けることができれば、ケガの早期回復が期待できますし、交通事故による痛みがお身体に残ってしまう可能性も低くなります。
2 こまめな相談が大切
治療の直後は痛みがやわらいだとしても、時間の経過とともにまた痛みを感じるようになったり、痛みは治まったものの身体のこわばりを感じるようになったりするというケースは、交通事故治療において多々見られます。
このようなケースというのは、ケガの根本的な原因となっている部分に対する治療が十分にできていない可能性があり、治療箇所や治療方法の見直しが必要となることもあります。
したがって、このような場合には、痛みを我慢するのではなく、お早めに通院先までご相談ください。
痛みが再発するまでの期間や、治療の前後でのお身体の変化などは、その後の交通事故治療においてとても重要な情報となります。
ささいと思われることであっても、お気軽にご相談ください。
3 患部以外の部分の変化も大切
交通事故に遭ってから時間が経つと、当初は痛みを感じなかった部分に痛みを感じるようになることがあります。
これは、ケガを負った部分を無意識にかばって生活するうちに、その他の部分に負担がかかってしまったことが原因であるケースが考えられます。
事故によるケガの改善とあわせてしっかりと治療を受けることで、改善を図ることができますので、このようなお身体の変化についても、どうぞ通院先にご相談ください。
岐阜で交通事故の治療に力を入れている病院、整形外科、接骨院・整骨院は、当サイトにてお探しいただけます。
通院先をご検討される際の参考にしていただければと思います。